回転記号 基本編

このページでは、「回転記号 基本編」ということで一般的に使われている3x3x3キューブの回転記号を説明しています。スピードキューブをこれから始めようと思っている方には必須の知識なので、ぜひここでマスターしましょう。(なお、こちらで紹介している回転記号は2x2x2キューブでも同様に適用することができます)

★PDFファイルも用意しました。是非印刷やダウンロードなどしてお使いください⇒ notations.pdf notations_v2.pdf

各面の面記号

まず、各面の面記号はこのようになっています。

U=Up(上面)    D=Down(下面)
R=Right(右面)   L=Left(左面)
F=Front(前面)   B=Back(後面)

例として上の図では、U面=白、F面=緑としていますが、実際はキューブを持った時の状態で決まるので、面の色とは無関係であることに注意しましょう。

回転方向と記号の種類

回転方向は「時計回り」と「反時計回り」がありますが、これは「その面に向かって(その面を正面にして)見たとき」の回転方向になります。(そのためU・R・Fはわかりやすいですが、D・L・Bは反対の動きになるので注意)

各面の回転の「方向と角度」は以下の記号で表しています。

  • 時計回り90度=面記号のみ
  • 反時計回り90度=面記号 +「
  • 時計回り180度=面記号 +「 2

(反時計回り180度=面記号 +「 2’」)※時計回りと結果的には同じですが、回し方を伝えるためにあえてこのように表記する場合があります。

※面記号 +「 ’2 」 という表記もあります。
当サイトでは、すべて 面記号 +「 2’ 」 の表記に統一します。

また、その面と中層とを2層重ねて回す「2層回し」というのもあります。(※2x2x2では使いません)

  • 時計回り90度 2層回し=面記号 +「
  • 反時計回り90度 2層回し=面記号 +「 w’
  • 時計回り180度 2層回し=面記号 +「 w2

※サイトによっては2層回しを面記号の小文字のみで表記する場合があります。(例:「Rw」=「r」、「Rw’」=「r’」、「Rw2」=「r2」など)
当サイトでは、「 w 」の方の表記で統一します。

回転記号一覧(基本)

U

U’

U2

Uw

R

R’

R2

Rw

F

F’

F2

Fw

D

D’

D2

Dw

L

L’

L2

Lw

B

B’

B2

Bw

スライスムーブ

上記のほか、中層(2層目)のみを回す「スライスムーブ」と呼ばれるものもあり、少々特殊になります。M・S・Eの3種類がありますが、手順として出現頻度が多めの「M」と「M’」だけでも最低限覚えておくとよいです。(2x2x2では出てこないので関係ありません)

M

M’

M2

S

S’

S2

E

E’

E2

持ち替え記号

キューブの持ち方(構え方)自体を替えることを「持ち替え」と言ったりしますが、それを記号で表記した「持ち替え記号」と呼ばれるものもあります。キューブの面は回さずに、キューブ全体を持ち替えるので注意してください。

x軸・y軸・z軸を基準にして、それぞれの小文字で表現する事が多いです。xがR方向、yがU方向、zがF面方向の持ち替えになります。2がついているものは180度の持ち替えです。
x, x’, y, y’, z, z’, x2, y2, z2

また、各面の回転記号の小文字をカッコで囲った記号で表記する場合もあります。
(r), (r’), (u), (u’), (f), (f’), (r2), (u2), (f2)

最近はx, y, zの方で表記するのが主流ですので、できればそちらで覚えましょう。

x (r)

x’ (r’)

y (u)

y’ (u’)

z (f)

z’ (f’)

スクランブル(崩し手順)について

タイム計測の際は、プログラムによって算出されたスクランブル(崩し手順)を利用することで、適切な状態にパズルを崩すことができます(適当に手で崩すと、崩された状態が偏ったり崩し方が甘かったりすることがあり、それを防ぐことができます)。csTimerなどのタイム計測アプリでも画面上部にスクランブル手順が表示されています。回転記号がマスターできていれば、6面完成状態のキューブをそのスクランブルに従って崩していけばOKです。

ちなみに公式大会においても同様にしてスクランブルを使います。「スクランブラ」と呼ばれるスタッフが、事前に準備されたスクランブルシートに従って6面完成状態のキューブを崩します(キューブを崩す事そのものを「スクランブル」と呼ぶことも多いです)。競技者全員のキューブがすべて同じスクランブルで崩されることで、公平性が保たれることにも繋がっています。

それでは以下に用意したスクランブル(例)にならって、3x3x3キューブを崩してみましょう。3x3x3をスクランブルに従って崩すときは、「白」を上面(U面)に、「緑」を手前面(F面)にしてキューブを持つのが決まりになっています。(※一般的な配色の場合)

例:L2 B2 R2 D2 R U’ F B2 U2 B2 L2 F2 U2 L2 U2 F2 L’ F2 R2 U B2

できましたか?
そしたら、その崩されたキューブの状態をよく見てみましょう。キューブの6面の色が右下の展開図と一致していれば、それは「正しくスクランブルができた」ということになります。
逆にどこかの色が違ってしまっていたらそれは「スクランブルを失敗した」ということです。きっとどこかで回転記号を間違って回してしまったのでしょう。たった1手でも間違って回してしまうと、合わなくなってしまいます。

最初はスクランブルを間違ったり、時間がかかったりしてしまうと思うのですが、何度も繰り返しやっているうちに徐々に慣れてきてミスなくできるようになるはずです。

回転記号が読めて、なおかつきちんとスクランブルを使ってキューブを崩すことができれば、もうあなたは初心者卒業と言ってもいいです。根気強くやっていきましょう。

 

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